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ドービー・ツボイのアメカルレクチャー

ドービー・ツボイ

映画館「シネマスコーレ」のスタッフ。アメカル映画マスター
2007/07/18

新藤兼人とピーター・ジャクソン

 僕は映画バカです。実は三度の飯より映画が好きなんです。小学校3年生の時に母から教わったジャッキー・チェンの『プロジェクトA2』を劇場で見て以来、その魅力と魔力にやられ今日に至りました。そんなスッポコ人間、ドービー・ツボイがオススメするアメカル映画(アメージングでカルトな映画の略です)をいろんなジャンルから紹介したいと思います。ながーい目で気楽に楽しんで下さい。

 最近とあるイベントに出るため、ずぅ〜っと新藤兼人作品を見ています。レンタルしたり、自分が持っていただけのソフトをきちんと見直したり、先輩の方々からソフトになっていない新藤兼人作品をいただいたりして見てます。新藤兼人作品を見るたびに思うことですが、ほんとヘビー級です。1作品見るたびに社会派映画10本見た気分になるぐらいのヘビー級です。しかも傑作ばかりなので一度見出したら最後まで止まらないのですがヘビー級です。

 そんな中アメカルヘビー級チャンピオンな新藤兼人作品『絞殺』を見ました。テーマは親による子供殺し、その殺し方が『絞殺』。テーマだけでもヘビー級ですが、映画を見ると役者陣がうますぎてさらにヘビー級です。優等生の息子がある事件で家庭内暴力を振るう息子に変貌、そのとき親がとった行動は!ただ今回見て思ったのですが、テーマの重さに比例するぐらい滑稽なシーンが多くて結構笑いました。これが新藤マジックなんだなぁなんて勝手に思ってしまいました。スローモーション、音楽、脇の役者陣の使い方がなかなか滑稽で楽しませてもらいました。

 ある日、新藤兼人作品を探しに入った中古ビデオ屋さんで久々に(自分にとっての)お宝アメカル映画に出会いました。監督は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ(1本目しか見てませんが)『キングコング』のピーター・ジャクソン。彼がニュージーランドにいた頃に撮った作品。その名も『ミート・ザ・フィーブル/怒りのヒポポタマス』!これはなんと全編マペットによるミュージカル・ソープオペラ。主人公はカバの人気女優、旦那は性欲の強いヤリ手プロデューサーのアザラシ。旦那の浮気に怒り狂うカバのお話(ってピージャクの頭の中がわかりません)です。サブキャラも最高で性病の男優ウサギ、ヤク中のネズミ、心の病を患うヤマアラシなどなど最高なキャラ続出です。物語もきちんとしてましてちゃんと復讐劇になってます。子供の頃、東京では上映されたのですが名古屋では未公開、ビデオで見て以来に出会いました。なんと値段は100円、即ゲットです。

 まさか新藤兼人を探しに行って、ピーター・ジャクソンの傑作に出会うとは。アメカル映画の連鎖なんでしょうか?これだからアメカル映画はやめれません。アメカル万歳!
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