原色アメコミ映画
“アメリカン・コミック”、略して“アメコミ”。今も昔もですが、外国映画では原作が“アメコミ”の作品がたくさんあります。有名な作品は『スーパーマン』や新作が作られるたび撮る監督の個性が出る珍しいシリーズ『バットマン』、そしていかにも原作が“アメコミ”らしくそして映像化もなお“アメコミ”らしい『X-MEN』シリーズなんかもあります。
最近ですと『ファンタスティック・フォー』シリーズなんかは映像やキャラクターたちがとっても“アメコミ”らしい作品で個人的にはとても好きです。今後も“元ジャンキー”なロバート・ダウニーJr.がヒーローを演じる『アイアンマン』や『バットマン』『ハルク』(これは緑色な巨人ヒーローな映画でパンツも一緒に巨大化するといった素敵な作品です。監督はなんと『ラスト、コーション』のアン・リー!)の新シリーズなんかもございます。今回はそんな“アメコミ”原作でとっても超大作なんですが、皆さんの記憶から抹消されてしまっているある1本の「原色アメコミ映画」を紹介したいと思います。
音楽はティム・バートン作品の常連、ダニー・エルフマンが担当、キャストはマドンナ!アル・パチーノ!ダスティン・ホフマン!ジェームズ・カーン!となんとも『ゴッド・ファーザー』な『トッツィー』に大物歌姫というゴッた煮状態のある意味豪華キャスト、そして監督・製作・主演はアカデミーの常連、ウォーレン・ベイティといえば、そう『ディック・トレイシー』(1990年)です。
1930年代を舞台に悪は絶対許さない正義を守り続ける刑事ディック・トレイシー(演じるはもちろんウォーレン・ベイティ)と情け無用の暗黒街のボス、ビッグ・ボーイ・キャプリス(演じるは今でも熱い男、アル・パチーノ)との戦いに当時セクシーで謎の美女(マドンナ)が絡んでくるアクション刑事ドラマです。公開当時この作品の魅力は原作コミックを意識して作られた色調が話題になりました。1部(ではないかもしれませんが)のファンの方や映画評論家からはその色調のみが素晴らしいだけであとはダメ意見も多い作品でした。
あえて言わしていただければ、特殊メイクでウォーレン・ベイティとマドンナ以外、誰が誰だかわからないキャラ設定もとても面白いし(しかもメイクアップでアカデミーもらってます)、1930年代の刑事ドラマとしてみればそこそこ面白い作品だと思います。こんな意見は僕だけかもしれませんが、あえて肯定的な意見を述べました。
名古屋では1991年お正月映画として公開してます。そして大ヒット!なんですが、これには理由があります。併映が当時無名な口の大きいジュリア・ロバーツとインドでおイタなリチャード・ギア共演のロマコメ『プリティ・ウーマン』だったため、話題はこちらへ集中、そして大ヒットへ。『ディック・トレイシー』的には完全にタナボタでございます。よって当時映画館で『ディック・トレイシー』をご覧になった方も多いと思います。あえて今回はこの皆さんの記憶から抹消されてしまっているアメコミ映画『ディック・トレイシー』にアメカル万歳!です。
PS.今『ディック・トレイシー』を観ると結構新鮮ですよ。CGも無い時代、セットと特殊メイクと色でアメコミ世界観を作り上げてますから。そんなアメコミに興味なく、アメコミ映画を作り上げたウォーレン・ベイティにもアメカル万歳!です。

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