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ドービー・ツボイのアメカルレクチャー

ドービー・ツボイ

映画館「シネマスコーレ」のスタッフ。アメカル映画マスター
2008/01/05

2007年さようなら、2008年こんにちは。

2007年はいろいろ企画したり、仕事もバタバタしたり、なんだかなれないスッポコ講師をやったりしてたせいか本当にあっという間に終わってしまいました(というのもこのコラムを書いているのが12/31だからです)。映画も毎年300本近くなんだかんだ言いながら見てたのに、今年は忙しかったせいか200本弱で終わってしまいました(でも普通の数ではないですね、ただの映画バカです)。その中でも2007年は僕の大好きな二人の監督、クエンティン・タランティーノと石井隆の新作が見れただけで素晴らしい年だったと思います。この二人の新作は、この二人にしか撮れない内容の作品でしたので、なおさらうれしい限りでございました。

まずタランティーノの『デスプルーフinグラインドハウス』です。まぁ~あまりにもタラちゃんの趣味全快映画でビックリしましたが、ものすごく楽しませていただきました。ここでは多く語りませんが、なんだかんだ趣味全快で本作を作ってしまったタラちゃんがラストにもってきたオトシマエのすごいことすごいこと。今までどんな内容の映画だったかぶっ飛んでしまいました(笑)。ぜひ未見の方はラストだけでも観る価値ございますのでぜひ観て下さい。

そして主役のカート・ラッセルの素晴らしさ。僕らアメカル映画ファンにはカート・ラッセルといえばスネーク!という方も多いと思います。そうマスター・オブ・ホラーことジョン・カーペンターの傑作『ニューヨーク1997』の主人公スネークですね(ちなみにカート・ラッセルは続編『エスケープ・フロム・LA』でもスネークを続投、そして『キャプテン・ロン』というコメディ映画ではスネークのセルフパロディしてます。よっぽど愛着のあるキャラなんですね)。タラちゃんもスネークは愛すべきキャラなので、やはり今回の新作にカート・ラッセルを主役に持ってきたことはかなり大きかったと思います。

続きまして石井隆監督の『人が人を愛することのどうしようもなさ』です。石井隆作品の永遠の主役といえば、“村木と名美”。本作では久々にこの二人を主役にして作品を作っているのもかなり大きいですが、なんといってもものすごい複雑な編集と物語構成。これには驚愕しました。石井隆映画の面白さは、堕落していく女の美学にあると僕は思っています。前にも『ヌードの夜』『死んでもいい』『夜がまたくる』などで描かれてきた美学が、本作にも存在しております。それにあわせてこの複雑なフラッシュバック構成を入れることによって、新しい石井隆ワールドが完成しております。観終わったあと、久々に鳥肌立ちました、傑作です。

と映画は傑作に出会えました。2008年も良い映画に出会えたらいいなぁと思っている次第でございます。なんだかとてもありきたりな終わりで申し訳ございません。そんなグッバイ、2007年にアメカル万歳!

映画「デスプルーフinグラインドハウス」宣伝用チラシ

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