子供の心を持った映画監督
僕はこのコラムのタイトルにもありますようにアメカル映画(簡単に言ってしまえば、一般受けはあまりしませんが好きものにはたまらない映画のこと。または総合してB級映画のこと)が大好きです。子供の頃からみんなが見たがる映画よりも、お金は全然かかってないんですが、変なドラゴンやゾンビ、又はよくわからん殺人鬼やモンスターが一般ピープルに襲いかかる映画に魂を注入してしまったため、こんな大人になってしまったという説もありますが(苦)。
そんな自分のようにB級魂を持った大好きな映画監督がいます。彼の名はロバート・ロドリゲス。結構大作を撮っている監督さんですが、いつも底にあるのは子供心を持ったB級テイストに溢れておりまして、毎回新作が楽しみな監督さんの一人です。ロドさんのマイベストはこの3本に限ります。
まずはなんといってもデビュー作『エル・マリアッチ』です。映画が撮りたくて撮りたくて仕方のなかったロドさんは人体実験のバイトまで引き受け、汗と涙でかき集めた7000ドル(当時日本円で約50万円だったと思いまする)で作った作品です。もち出演・スタッフはみんなロドさんのお友達か家族。なんか家内製手工業なところが素敵です。内容はギター引きなマリアッチの復讐劇です。チープなカメラワーク、銃撃戦、とってもグーです。特にマリアッチが持ってる小道具な銃なんかもろ手作りで素晴らしいです。皆さんご存知だと思いますが、本作は『デスペラード』というタイトルでロドさんセルフリメイクしてます。こっちの主人公はアントニオ・バンデラス兄さんが演じてますが。
いまどきタイトルとおりの内容な『パラサイト』も大好きな1本です。ホビット族なイライジャ・ウッドやブラック・ダリアなジョシュ・ハートネットなんかが出た学園ホラーです。とっても青春映画してるんですが、ロドさんは描きたいものが違うらしく、結果とっても力の入っていたのは『パラサイト』こと寄生虫さんたちでしたというオチつき。エイリアンバスター(『エイリアン』に出てくるエイリアンの子供)なサイズからゴジラサイズまで見事に描ききっております。それを見てると怪獣映画としてもとっても楽しめます。学園の熱血コーチ役でストーリー上やっぱりパラサイトされるT−1000ことロバート・パトリックなんか熱演でうれしくなります。
そしてなんといってもベスト1は『フロム・ダスク・ティル・ドーン』でございます。盟友タラちゃんことタランティーノとのコラボ作品でありロドさん気合入りまくりな傑作です。前半の超悪童犯罪兄弟の逃亡劇から一転、後半は手飛び足飛び首飛びなグログロスプラッター映画に変わるという難業を披露してくれます。妖しげなバイカーたちが夜な夜な集まるバーはみんな吸血鬼が経営してて、夜な夜な人間食ってましたなんて展開はロドさんしか考え付かないと思います。特殊メイクアップの帝王トニー・サビーニが股間にマシンガンくっ付けたセックス・マシーンなんて役で出てきて、結構活躍するのも笑えます。ちなみに本作品の主役はオーシャンズなジョージ・クルーニーでございます。この意外なキャスティングがまた素晴らしいッス。
ロドさんの新作は『プラネット・テラーinグラインドハウス』というまたまたタラちゃんと遊んでしまったとても期待できるキワモノ映画です。実は先に試写で見せてもらったのですが…語りだしたらコラム足りなくなりますのでやめときます的な大傑作です。お楽しみに。子供心でB級映画を撮りまくるロドリゲスにアメカル万歳!

ロバート・ロドリゲス監督デビュー作
『エル・マリアッチ』宣伝用チラシ





