キング・オブ・カルトはやっぱりこの方
先日「でらファンタ映画祭」なるものを企画しまして、1週間毎日アメカルな映画を上映して一般の映画ファンの皆様をドン引きさせる映画祭を行いました。その中で僕の大好きなカルト活弁士・山田広野さんをゲストに迎え、『山田広野の活弁天国』をやらせていただきました。
広野さんの活弁はイイ意味でカルトなエロさ満載でイベントでしか味わえないいやらしいエンターテイメントであります。そんな広野さんが長編初監督作品『サバイバルビーチ』も上映しました。これはある無人島に迷い込んだ水着美女3人とおっさんセイバーのサバイバル劇で、まさに広野さん版『キャスト・アウェイ』又は『青い珊瑚礁』って感じの映画です。
もちろんエロと活劇の組み合わせで、金粉美女はあるは美女ハッパ水着はあるは猿人とのカラミはあるはで見せ場はテンコモリです。そして一番アメカルなお楽しみはこの映画に立体映像があることです!上映中、合図とともに立体メガネを装着!いやぁ〜スゴイものが飛び出てきます(想像力豊かになる発言でゴメンナサイ!)。さすが広野さん、エンターティナーです。気になる方はチェックしてくださいね、これからソフトになると思います。
そんな広野さんのイベントの翌日、映画祭スタッフと共に食事に行きました。以前から広野さんと話したい映画監督の話題になりました。「広野さん、石井輝男監督の映画好きですか?」と聞くと、1秒たたないうちに即答。「もちろんです!」と。
皆さん、石井輝男監督を知っていますか?この監督の異名は『キング・オブ・カルト』。代表作には健さんの『網走番外地』シリーズがありますが、それはオモテ向きの顔。本当はこの監督こそ、エロ・グロ・ナンセンスなんでも来いの『キング・オブ・カルト』な監督なんです。例えば代表的な作品のタイトルだけあげますと『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』『ポルノ時代劇 忘八武士道』『やさぐれ姐御伝 総括リンチ』などなど映画の内容がまったく想像できない素晴らしさにアメカル指数はグングン上昇します。
そんな石井輝男監督のことが大好きな広野さんと僕が意気投合した作品があります。その名も『残酷・異常・虐待物語 元禄女系図』という変にインパクトありすぎな1本です。物語は3本のオムニバス構成(輝男監督がよくやる手法です)で、テーマはズバリタイトルにもある“残酷・異常・虐待”の3テーマに分かれています。特に“虐待”テーマの3話目が必見で、変態殿様のお話です。
庭に腰元を集め裸で赤フンドシ姿にさせ何をさせるのかと思いきや、太鼓の音と共に巨大な黒牛が猛スピードで赤フン腰元に襲いかかる!必死に逃げ惑う腰元!それを見て喜ぶ殿様!とまったくもって何を意図してこの映画を作ったわからない石井輝男監督は永遠の『キング・オブ・カルト』であり、アメカル映画を語るにははずせない巨匠なのでありました。ということで永遠のカルト監督・石井輝男にアメカル万歳!

(写真)山田広野さん長編初監督作品『サバイバルビーチ』の1シーン





