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半農半音楽

Coupレーベル渓

渓(ケイ):COUP(クー)レーベルをグラフィックデザイナー高橋佳介(株式会社クーグート)と’99年に立ち上げ、以来制作を担当する。自身もギタリストとしてEtt(エット)のリーダーを務める傍ら多ジャンルに渡る演奏活動と各地でのツアーを行う。 '08年には通算4枚目のソロアルバムTamatsi Maxa Yuawi (タマツィ・マラ・ユアウィ)を発表した。CM音楽などの作曲や、ギター講師も務める。
2010/01/11

半農半音楽はじめ

 一月八日、今年初めて畑に行く。食べる分の野菜を収穫し、成長途中の作物に手をかけてやり、未だ途中である開墾作業を再開する。

 冬の間、作物の成長は遅い。作物だけではなく、雑草の成長もまたゆっくりだ。そして畑に生きる小動物や虫達の活動もこの時期は活発ではない。

 そうした移ろいを見てゆけるのも自然農の畑ならではである。写真を見て欲しい。私が借りて畑にした所と隣の農地(自治体が管理している)の境目である。右が自然農の畑だ。左側の農地では何も栽培はされていないが、定期的に大型機械で草刈りと耕転が行われている。放置すれば当然雑草に覆われるが、自然の営みに沿っていればその季節にあるべき姿で草々は現れ消えてゆく。わざわざ石油燃料と人手を使って地面を丸裸にしてもどのみち春には雑草は生い茂る。雑草の中にはその根が機械で分断されることにより余計に繁殖するものもある。問題を作っているのは人間自身とも言えよう。そしてそのとばっちりとして鳥達は巣を、虫達は餌や住家を失い、地面は写真のように貧相になってしまうのである。

 しかし一般的な見方としては、畑というのは左側の地面のように草が生えていないものだとされているだろう。普段目にする、あるいは記憶にある畑の姿がそうであるからだろう。写真右側の草だらけの畑はただの荒れ地だと思われるかもしれない。

 だがひとまず畑うんぬん農業かんぬんは置いておいて、至極簡単に考えてあなたはこの写真の左右の地面ではどちらが好きだろうか? 

 続く