ひまわりは茶色
そこからがオレのプロファイラーとしての腕の見せ所だった。 オレは隣席の主婦(おそらく年は58だ)に目を付けた。 髪型、服装、宝飾品、来ている時間帯とコーヒーの飲み方、読んでいる雑誌と記事の内容、その他全てのファクターからあることを推理した。 そしてオレはギターをケースから取り出し、ある曲を弾いた。
『ひまわり』という同名映画の主題曲だった。
主婦は週刊誌を手にしたまま大粒の涙を流した。 そして曲を弾き終えたオレに一万円札を四つ折にして差し出した。『ひまわり』はその昔恋人と観にいった思い出深い映画なのだそうだ。オレの読みは的中したのだ。
かくしてモーニングの代金も無事払うことができ、おつり9650円を手にしたオレは、ある銭湯に向かった。
早い時間帯のせいで、風呂屋は空いていた。 かかり湯をして湯舟につかろうとした時のことだった。
オレはある異変に気付いた。
無数の茶色いものが湯舟の中を漂っていた。
洗い場にケツを着けて体を洗っているオヤジと、湯舟の縁で何気なく漂流物をかき出しているオヤジ、そしてオレの三人しかそこにはいなかった。
オレは混乱した!!
ホワット・ハプンド!!?オヤジ・ダップンド!!???_
オレは思い切りそのオヤジをディスってやろうかと思ったが、オヤジはまだ若そうなのに痴呆気味の表情で、ユーエヌケーオーをかき出している。
う〜ん、風呂ではウンコは臭わないのか〜と妙な点に感心しながら、とりあえずオレはサウナ室へ逃げた。
そこには肩口からびっしりと絵の描かれたオヤジさん。
ああ、こりゃまずいな、と思いつつ数分が過ぎ、オジキはサウナを出て行った。
(続く)
(漫画は本文とは関係なく次回へ続く)
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「気功コミック 十八式」






