連載100回!!??
だっけ?バンザ−イ。そして先週より続き。(ここでBGMを『ツァラトゥストラはかく語りき』にしてください)
HADA氏がすごいのは、彼が音楽を、というより世界の全てを、完全に彼独自のやり方で認識しているところだ。でなければああいう音は出せない。我々凡人の耳は音楽的な常識に型にはめられているが、HADA氏は彼だけの音楽を持っている。全く、彼の世界のマスターである。そう、これはこないだの話の続きでもある。宇宙に終わりは無かったのである。おお、連載100回目にふさわしい話題じゃないか!
HADA氏の歌のほとんどに共通するテ−マは、「もてない(もてたい)」「金が無い(欲しい)」「社会への不満」の三点である。そして音楽(トラック)の方はラップ(ヒップホップ)、オルタナ、フォークが支柱となっている(と思われる)。
これらはフツ−の30代後半〜40代前半独身サラリーマン男性にある程度共通する傾向である。アラフォ−というやつである。タイミングとしては丁度いいし普通という意味ではポピュラリティを得る可能性は大だ。ただのサラリーマンの愚痴とも言えるが歌謡曲の一要素としてその類は有り得るし、その程度以下のなんら意味の無い歌は世にゴロゴロとある。加えてHADA氏の音楽含め全ては観ていて楽しいもので、ネガティブなテ−マの歌からもそういう印象を受けることは無い。
しかしHADA氏の場合、初めに述べたように音楽があまりに独創的であるために凡人には受け入れられ難いようだ。そして彼にとって悲劇なのは彼自身がそのことに気付いていないことだ。彼は普通のア−ティストがそうするように普通にポップソングとしてcdを作り、普通に卸売業者と契約し、普通に大手レコ屋のJ-pop担当者に挨拶をしに行き、普通に売れるのを期待している。
無理だよHADAくん。君の音楽はそんなちっぽけなモノじゃあない。セ−ルスの如何など問題にならない、君の音楽は我々にとてつもなく重要な命題を突き付けているのだ。 すなわち『音楽とはそもそも一体何だ?』という問題だ。四半世紀前に斉藤清六氏が世間にこれを投げかけた時も、人は笑ってやり過ごしただけだった。あの歌唱法を真面目に研究すれば音楽の世界はさらに広がったはずだったと筆者は考える。HADA氏は音楽史上に、斉藤清六以来約25年経って再び現れたイノベータ−なのだ。HADA氏の音楽には音楽の新たな可能性が詰まっている。そして音楽とは結局のところ
なんなんなんだ!!??
という疑問を解くカギがアルバム「direct」には隠されているのだ。是非大手cdショップへ出向くか通販で買おうではないか。本人から買うよりもその方がリスナーの反応をギョ−カイへ知らしめるには効果的だ。こういう特異なcdが売れたという事実を皆さんで作ろうではないか。そうしたら彼がいうところの「このくそったれた世界」も少しは面白くなるのではないかと思うのだ。






