ある考察
とあるミュージシャンを評して某ミュージシャンは彼一流の汚い言葉でこう言った。「あの人はナニの汁まで『音楽』な人だ」と。たしかに我々オトコの遺伝子情報は精虫というオタマジャクシに似たものによって運ばれるわけだから、それが音符になっている人もいてもいいだろう♪しかし目標地点に到達するには尻尾の部分によって前進することが必要なわけで、したがって尻尾の無い全音符はナニの先からは出ないと思われる。いや、最後の最後、これで打ち止めという時に俗にいう赤玉が全音符で出るのかもしれない。
さらに他の音符について考を進めると、八分音符♪以下の音価の音符については、その直進性に問題が生ずるのではないか。平たく言うと真っ直ぐに進めないのではないか。しかも右肩の部分が釣り針の「かえし」の役割をして、尿管あるいはそれ以前の器官内に引っ掛かってしまうのではないか。そうだとしたら一大事である。
以上を考え併せると、メンズ・オルガンの先からは二分音符と四分音符が出るのが望ましい。そしてほぼ全ての休符は角ばっているため尿道を傷つけるおそれがある。健康のためにも多用は避けたい。
これを活字で表すと、
ビュービュー (四分音符×2)
ビュー-ビュー-(二分音符×2)
ビュービュー-(四分音符+二分音符)
ビュー-ビュー(二分音符+四分音符)
などになる。これらは濁音である。歪んでいるのである。電気的あるいは非電気的にディスト-ション(歪み)がかかった弦楽器、管楽器などの音や、ホ-ミ-や浪曲のように喉に圧力をかけた発声法による歌声にあたる。勢いの強さ、長い飛距離、医学用語で言うところの「カチカチ具合」などのニュアンスも含むのである。
カタカナによる表記を試みるに、ピューあるいはピュー-という書き方もまた有効であろう。これらはやや澄んだ、高い音程を持つ音、あるいは濃度の薄さや尿道の細さを連想させるのである。しかしナニの汁まで音楽になる状態というのはよほどのバイタリティの持ち主によらないと不可能である。ピューではやや繊細に過ぎると私は考える。したがって
ビューあるいはビュー-
が表記としてはより現実的である。
なお、四月一日夕方六時からのMID-FMの番組内でも本講義の続きを行う。当日は栄の街頭ヴィジョンとインターネットでもリアルタイムで映像が流れるため、デモンストレーションを行いながらの講義となる予定だ。それにムケて先週紹介したすっぽんラーメン屋に通い続けている。
(漫画は本文とは関係なく次回へ続く)






