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オンガキョウなためカンタービレ

Coupレーベル渓

渓:ギタリスト。89年頃から活動。インディーズ/メジャーレーベルで作品を残し、現在はクーグートのディレクター、高橋佳介氏と名古屋でcoup(クー)レーベルを運営。同レーベルからアルバムを出すEtt(エット)のギタリストでもある。CM等各種用途音源制作、作詞作曲演奏、ギター講師、執筆、イラスト等よろず承ります。
2007/11/12

本音パート3

どんな営業マンよりバンドマンの方が

「ノルマ」

に苦しんでいるような気が時々するのだ。

どういうことか非バンドマンの方々に説明しよう。おおかたのライブハウスは出演バンドに相当数のチケットノルマを課しているのだ。バンドがお客さんを呼べなかった、つまりチケットをさばききれなかった場合、ライブハウス側に自腹で現金を払わなければならない。

ライブハウスの経営は出演バンドという「お客さん」からの収入源でたいがい成り立っている。バンドマンの皆さんはお金を出して自分達の出演する場所を借りているのだ。ライブのお客さんも自分達で呼んでいるのだ。何してるかよく分からんやたら人数の多くて客に無愛想なライブハウス店員を養っているのだ。彼らのお客さんはバンドマンであってライブを観に来るあなたではないので、ライブハウスで缶の発泡酒を500円で売り付けられてもフード持ち込み禁止なのに食べ物が無くても狭苦しくて空気の悪い場所に一度入ったら再入場禁止でも怒ってはいけないのだ。

またバンドマンはいくらお金を払ったといえども相応のサービスを期待してはいけないのだ。音響担当者にはまず大きな声で挨拶しなければならない。そしていくらメインアクトと音質に差をつけられても文句を言ってはいけないのだ。もっとエライ人には無視されようが自分達の音楽にケチつけられようが昔話自慢話を延々と聞かされようがあくまで低姿勢を保つことが肝腎だ。金払っていじめてもらってなおかつ満足させてくれない究極のSM風俗店なのだココは。

こうまで理不尽なのに、こういうもんだからしょうがない、ということになっているためこの奇妙な仕組みは常識化している。

バンドから金取らなきゃやっていけないライブハウスも、金払わなきゃ演奏できないバンドも無くなれば、くだらん音楽もニートも減るしいいと思うんだが、金儲けに長けた連中はそうはさせない。バンドで成功してお金持ちになるという夢を持った純粋なのか不純なのかよくわからんキッズ達を騙すなんて朝食以前、ピースオブケイクだ。

全国に広がるこの悪しきシステム、なんと発祥地は名古屋らしい。

しかし今の名古屋にはライブハウスのモデルとなるべき素晴らしい店もあり、人気の高さゆえ日本一ブッキングしにくいと言われている場所もあるのだ。名古屋は今池の「Tゾウ」である。

店側は飲食代で稼ぐ努力をしているのでミュージシャンにはノルマ無し、ギャラの率も高いが下手な演奏をすると次の出演は無いので質も当然上がる。ツアーミュージシャンも噂を聞いてそこでやりたがるし地元ミュージシャンも同等に扱うので地元シーンも育つ。飲食も楽しめてお客さんも安心。

全国にTゾウみたいなライブハウスができたらいいのに……オレもちょっとは楽になるのに……。

昨日の某都市ではなんとギャラゼロ。

文無しで広島でワレただ独りカキとたわむる。

名古屋に帰れるんだろうか……。

(漫画は本文とは関係なく次回へ続く)

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「気功コミック 十八式」

 

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