名古屋音楽シーン3
前回より下段の漫画も終わりやや寂しい感じもありますが、また何か考えることにしてひとまず続きを。前回はあまり音楽とは縁のない方々への呼びかけでしたが、今回は名古屋のオーディエンスについて知りたい音楽関係者向けにも。
名古屋で芸事で成功すればどこへ行っても通用する、ということが言われますがまさにその通り。この地方はシビアです。人々の財布の紐は固く、好奇心は無い。知らないものをお金を払って観にいく、ということは非常に稀だといえます。ライブハウスレベルでいうと、お客さんはほぼ全員が出演者の誰かの友達です。これが福岡あたりだと、何か面白そうだから寄ってみたという普通のOLさんとかが平日夜のライブに来たりしていますが、名古屋ではそういうことは皆無だと言ってもいいと思います。このような状況で音楽活動を続けるのはとても大変なことです。お客さんのことはあまり気にせずひたすら我が道を行く名古屋型ミュージシャンが生まれる要因でもある気がします。一方このシビアな市場でも通用するために芸を磨く人も多いでしょう。それは結果として良いことだと思います。が、そういう人への支援の手はあまり無いようです。内外から文化不毛の地と揶揄される一因でしょう。
名古屋人にとっては気分のいい話ではありませんが、本当の話ですからね。。僕達音楽ファンが動けば状況は変わりそうな気もしますが、前々回で触れた名古屋ミュージシャン気質は名古屋のオーディエンス気質にも通ずる所が多いですから。個人主義が強いというか横には繋がらないことが多いようです。全体が大きく動くことはまず無いでしょう。
とまあこんな状況なのでミュージシャンの方は自然とタフになってゆくことが多いと思います。数少ない音楽ファンもそういう地元ミュージシャンを観る内に耳も肥えてゆく。名古屋で普段共演するバンドのほうがツアー先の共演者より面白いという人は多いようです。オーディエンスの方も中途半端なツアーバンドとかが名古屋にやってきても厳しい目で見ている。「有名人が好き」な人は全国どこに行っても多いですがまあそういう向きは別として。あでも人柄は割とみんなおっとりしているというか気がいい人が多いので、妙な敵対心を持つ人もいないし、いい演奏には素直に応える人も多いと思います。これも名古屋っぽさかもしれません。
もう10年も名古屋にいますが、いまだによく分からないところが多いですね。愛知県外の人には余計に状況は分かりにくいと思います。面白い音楽家はほんとに多いと思うしみんなにもっと活躍してもらいたいと思うのですが。まだまだ理解が足りないのでしょうね、名古屋は深いなあ。
(漫画は本文とは関係なく次回へ続く)






