ドラマヨおいし~~~
今、ケニアでこの原稿を書いている。冷房の効いた広いカフェで朝食を摂った後だ。
外を眺めると、道を挟んだ向かいにはミョンミョンという名の理髪店があり朝早くから繁盛している。
車の往来は意外に多く、なんとほぼ全部が日本製の車かバイクだ。
なんつって。
京都にあるケニアという名前の喫茶店に居るだけなのだ。
ちなみにこれが掲載される日にも京都に居る予定なので、今もオレはケニアにいるかもしれない。
そしてこれを書いている八月二十八日のオレは、夏の終わりの雨の京都で滝のように汗をかいている。
ひどい風邪をひいていて熱があるからだ。
体調が悪い程度では休めないのがこの稼業の辛さだ。
だが自分の代わりは居ないというのがこの稼業の良さでもある。
頭痛と喉痛と節々の痛みにきしむ身体とギターと荷物を引きずりながら、静岡名古屋京都を二日間で移動しライブをしながら風邪を治すというのはそう容易ではない。
自分はこの十年ほどほとんど薬を飲んでいない。
殊に風邪の場合は絶対飲まない。
体内に溜まった悪いものを出すいい機会だと考えているので、症状は抑えず出し切るようにしている。
しかし今回のように毎日移動とライブを繰り返さないとならない時は、代謝を高めて症状が早く治まるようには努力する。
一口に風邪といっても症状は人それぞれでその時々により違う。
万人に効く風邪薬ができないのと同様に風邪の治し方も差があるだろう。
ここは公の場であるから素人のオレがオレ流のやり方を紹介するのは避ける。
息子を変なCMに出すことも避ける(注)。
ともあれ症状のピークは早く過ぎ、今夜は大阪に向かう。
ケニアに置いてあったヤングナントカみたいな青年向け漫画雑誌をパラパラめくってみた。
内容のほとんどが暴力描写であることに驚き、気分が悪くなった。
完全に病んでいるとしか思えない。
そしてこの世界の病は、ワタシ自身の病でもある。
風邪のように簡単には治らないが、ワタシは努力せねばならない。
何らかの力関係において、自分より弱い者をいわば噛み殺していくのは、畜生のやることである。
いくらもっともらしく見える建前を用意しても、結局圧倒的な力でもって中東に介入した彼の国は、現地に平和や正義をもたらすことなど永遠にできはしない。
力の理論がもたらすのは常に争いである。
勝ち組負け組、格差社会、それらも力の理論が生む概念であり、また事実上の結果でもある。
実際にはそう感じていなかった人でさえ、これらの単語がメディアによって呪詛のように繰り返された結果不安を感じ始めているかもしれない。
勝ち負け、貧富、強弱、美醜、善悪…対立の世界に暮らす限り心の平安はやってこない。
ワタシはその対立の世界の中に在りながらにしてそこには居ないようになりたい。
(注)…タイトルへ戻る
(漫画は本文とは関係なく次回へ続く)
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サカエ経済新聞に取材されました↓
「耳栓と目隠しの即興ギタリストがCD発売-収録曲は1曲55分」





