映画「余命」の記者会見が1月7日、名古屋市内で行われ、
松雪泰子さん、椎名桔平さんが登壇した。

(C) 2008「余命」製作委員会
同作は、人気作家の谷村志穂さんが描いた小説を映画化したもの。
監督は、人間味あふれる演出に定評がある映画「手紙」の名匠・生野慈朗さん。「3年B組金八先生」「愛していると言ってくれ」「オレンジデイズ」など歴史的な大ヒットドラマも数多く手がける。
物語の主人公は、大学病院に勤める38歳の外科医、百田滴(松雪泰子さん)。結婚10年目の記念日、滴は夫である良介との間に待望の子どもを授かったことを知る。これまで子宝に恵まれなかった夫婦にとって、妊娠は最高に嬉しいニュースだった。
滴は10年前に乳がんを患い、右胸を切除していた。以来、子どもを欲しながらもすでに諦めていた。そんなある日、鏡を見ていた滴は右胸の異変に気づく。小さくあざのようにも見える赤い斑点を見つけた滴は、乳がんの再発ではないかと疑った。急いで病院に向かい自分で検査をしてみると、やはり悪い予感が的中した。10年前に患った炎症性乳がんの再発だった・・・。
その後、出産か治療か「究極の選択」に心が揺れる滴。
ひとりの女性の壮絶な決意、夫婦の強い絆が繊細に描かれる。
命の尊さ、生きることの素晴らしさを描く感動作!

主人公の百田滴を演じた松雪泰子さんは、映画「フラガール」で日刊スポーツ映画大賞最優秀主演女優賞と日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞する実力派。「デトロイトメタルシティ」や「容疑者Xの献身」など話題作への出演も続いている。公開待機作「笑う警官」は今秋公開予定。
主人公の夫、百田良介を演じた椎名桔平さんは、映画「クイール」「さくらん」「アンフェア the movie」「隠し砦の三悪人」や、主演舞台「レインマン」などで好評を博す。映画や舞台をはじめ、ドラマの話題作などでも幅広く活躍している。
同作について、二人はそれぞれこう振り返った。
-脚本を読んで
松雪さん:「滴という主人公がした選択が私にとっては衝撃的でした。自分だったらどうするんだろうと考えたときに、彼女みたいに強くはなれないだろうなと思いました。また、何故そういう選択をいたんだろうと深く考えました。役柄はものすごく難しいキャラクターで、繊細な感情の移り変わりを丁寧に表現しなくてはいけない作品でした。集中力を必要としました」
椎名さん:「題材に対して非常にストレートな描き方をしているなと思いました。大きな事件は滴さんの再発だけなんですが、その中で家族や夫婦、周りの人のうねりがあって、気がつくとキャラクターが成長していったり、派手ではないが深く人間を描いている作品だと思った。自分の役は、命を扱っている重さが最初にあるので、滴さんのキャラクターも運命のいたずらによって迷いや葛藤を抱えながら人生のある期間が過ぎていくという中で、夫の良介は物語の重さとかを一切感じずにいられる唯一の人間だったので、のんきでのほほんと明るく演じることができればと思いながら演じました」
-作品を振り返って
松雪さん:「(滴の役について)学生時代に右胸を切除して10年後、乳がんが再発という設定で、大きくは医者であるという立場が普通とは違うので瞬時にして自分の病気の状態が判ってしまうこと、そして夫婦関係のバランスについても滴が働いて生活を維持して、わりと1人で常に戦って生きてきた人ですし、たくさんの症例も見ている人だけに彼女の選択は少し身勝手でもありますが、誰にも言えず、彼女なりに苦しみながら何を全うして生きていくかを考えて選択したことなんだと思います。やはり、新しく生まれた命を残していきたかったんでしょうね。私自身も子どもがいて育てているので、大事な子どもを残してはいけないと思ったんですが、いかに愛情深く凝縮した時間を過ごせるかが大事だと思いました。(自分にとって一番大切なものについて)こうやって過ごしている日常の時間が、健康であればとても幸せな状況であって、命があり生かされていることに感謝の気持ちが強く芽生えました。また、あらゆる人への感謝の気持ちも強くなりました。どう生きるかということもそうですが、日々命あることに感謝しています。全うして人生を楽しむことはとても大事だと思いますし、家族に対しても改めて深く感謝しました」
椎名さん:「(この作品でポイントとなる男泣きのシーンについて)奄美大島のロケの中で最後の方にそのシーンがありました。ロケ初日、まずは夫婦の空気感をつくらなきゃいけないと思いながらも、やはり頭の中にはその一番大きなシーンがあり、どう演じていくかを日々考えました。そして毎日毎日その日が来るのを待ち遠しい反面、不安も持ちながら実際に撮影する時に感情をうまく表現できるのかについても日々考えていました。脚本を読んだとき、そのシーンは文字を見るだけで泣けましたが、最高のコンディションでそのシーンに入れるとは限らないので、とても慎重に臨みました。(自分にとって一番大切なものについて)この作品から残された命について色々と考えさせられたが、悲しい物語を悲しく表現するというよりも、エンターテイメントとして『希望』を持たせる作品として、主人公が残された命の中でどう生きたか、そして命をつむいでいくことを伝えることを意識しました。僕は生まれた時から寿命までを余命だと思うんです。なので『余命』=『残り少ない命』という捉え方よりも、今一番大事なのは『時間』で、今をどう有意義に過ごすかを念頭に、日々後悔しない生き方を続けていくことが大切なんだと思います」

(C) 2008「余命」製作委員会
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監督・脚本: 生野慈朗
原作: 谷村志穂
脚本・企画: 河原れん
撮影: 佐光朗
主題歌: twenty4-7
音楽: 富貴晴美
キャスト: 松雪泰子 椎名桔平 奥貫薫 市川実和子
林遣都 二階堂智 かとうかず子 宮崎美子 橋爪功 他
上映時間:2時間11分
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2月7日より 109シネマズ名古屋、伏見ミリオン座ほかにてロードショー!


