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女優・夏帆がコメディ初挑戦!「合唱」がテーマの映画「うた魂♪」会見インタビュー
2008年春、これまであまり描かれなかった分野にスポットを当てた最高のコメディ映画が完成した。そのテーマとは「合唱」!

映画「うた魂♪」は、ちょっと自意識過剰な七浜高校合唱部のソプラノパートリーダー・荻野かすみが、憧れていたイケメン生徒会長・牧村純一の軽い一言で人生の挫折を経験するが、湯の川学院高等学校ヤンキー合唱部の部長・権藤洋に一喝される。その事件をきっかけに、かすみは合唱に対する気持ちを入れ替えて再度挑戦し、「歌とは何か」、「歌うということはどういうことか」を通して合唱の大切さに目覚めていく。「何かに一生懸命取り組むって素晴らしい」、そんなポジティブな気持ちを熱く訴えかけるコメディ作品。
原作は、函館港イルミナシオン映画祭第8回シナリオ大賞を受賞した栗原裕光による脚本「あたしが産卵する日」。監督は、鳥肌実の主演で話題をさらった映画「タナカヒロシのすべて」で2004年に脚本・監督デビューを飾った田中誠が務める。主演の「荻野かすみ」役は、映画「天然コケッコー」のさわやかな演技も記憶に新しい16歳の新進女優・夏帆。七浜高校合唱部をライバル視する湯の川学院高校の合唱部部長・権藤洋には、お笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリが「18歳」の役に挑戦しているほか、七浜高校合唱部の顧問・瀬沼裕子役に薬師丸ひろ子、かすみの祖父・荻野知恵蔵役に間寛平と、脇を固めるキャストは超個性派ぞろい。
合唱部が歌う映画の主題歌「青い鳥」は、ゴスペラーズがこの映画のために書き下ろし、ほかにもMONGOL800の「あなたに」や、尾崎豊の「15の夜」「僕が僕であるために」と誰もが知るヒットソングの合唱バージョンが惜しげもなく披露される。尾崎豊の「oh my little girl」は、薬師丸ひろ子が透明感のある歌声で歌い上げる、ファン必見のシーンも。
映画「うた魂♪」公開に先駆け名古屋を訪れた主演の夏帆さんに、初挑戦したコメディ作品への思い、撮影中の苦労エピソードや個性的な共演者たちの印象について、じっくりと語っていただきました。
映画の脚本を最初に読んだ時の感想は?どのようにキャラクターを作りあげていったのですか?
最初に読んだ時は、素直に「すごく面白いなあ」と思いました。コメディ作品に出演するのが初めてだったので、「かすみ」というキャラクターの演じ方も含めて、最初はわからないことばかりで手さぐり状態でした。どんどん不安になっていって「コメディって怖いなあ」と思いました(笑)。でも撮影の後半からは、同年代の共演者たちとも相談しながら、映画の世界を作り上げて行くことができました。撮影前には、共演する合唱部のメンバーと一緒に実際の合唱部の練習を見に行き、撮影の2カ月前から合唱の練習を始めたんですが、「合唱」はとても難しかったです。

今回の映画は、テーマとしても珍しい「合唱」にスポットを当てた作品。
映画の撮影前に「合唱」に対して持っていたイメージは?
合唱に対してというよりも、合唱部に対してのイメージなのですが、やっぱり室内で活動する部活なので、文化部というイメージが強かったのですが、実際やってみたらすごく体育会系というか、体力を思った以上に使うので、最初に持っていたイメージが変わりましたね。
撮影中も、ご自身で合唱のために体力トレーニングをされましたか?
声を出す練習の一つで腹筋をやりました。撮影を始めた頃は全く声が出なかったのですが、練習するうちにだんだんと声を出せるようになりました。
コメディ作品初挑戦で演じた「かすみ」というキャラクターについて
私が演じた「かすみ」は、一見自意識過剰な性格に見えるのですが、以外と「オクテ」なところがあったり出来事ひとつひとつに素直に反応する子なので、実際は感受性が強くて「カワイイ子」なんじゃないかなあと思いました。「かすみ」と私の性格では、あまり似ているところはないですね(笑)。
かわいらしい夏帆さんが今回映画の中で披露するのは、なんと歌っている時の「産卵前のシャケのような顔」。どんな気持ちで演じていたのですか?
写真を撮られている演技をしている時は、監督から「もっと可愛く」と言われて、「可愛く」って言われてもどうしたらいいんだろうと思っていました(笑)。実際に撮影した写真を見て「これでシャケに見えるかな」と少し心配になりました(笑)。
撮影中は、どんな様子でしたか?ゴリさん、薬師丸ひろ子さん、間寛平さんなど、個性的なキャラクターを演じる皆さんと共演して感じたことは?
まず、同世代の女性の共演者が多い現場だったので、「学校」のようで楽しかったです。ゴリさんは、現場のムードーメーカー的存在でいつも現場を盛り上げてくださったので、とても楽しく撮影できました。薬師丸ひろ子さんは、とてもやわらかい感じの方で、いつも優しくて常に現場に気配りをしてくださる素敵な方でした。現場での振る舞い方や、演技の仕方を遠くから見て参考にさせていただきました(笑)。

牧村役の石黒さんは、キャラクターと同じように天然キャラな方でした(笑)。撮影中も 2人でよくシーンについて話し合っていました。間寛平さんは、実際に話している時は、とても若い印象の方なのですが、撮影に入るとすーっと「おじいちゃん」になるところが凄い!と思いました(笑)。
撮影中で楽しかったこと、大変だったことは?
撮影中に私の誕生日を祝ってもらったり、ほかに誕生日を迎えた人に歌をプレゼントしたことが思い出になりました。メンバーみんなとすごく仲良くなれたので、撮影中もお互い気を使わずに自由に振る舞えたのがよかったと思っています。
大変だったのは、体育館で歌って踊るシーン。撮影に使用した武道場がとにかく暑くて苦労しました。みんなに冷たいおしぼりを配って首に当てたり、水分を取りながら体を冷やして乗り切りました。
実際に演技などでくじけそうになったことはありますか?
毎日折れそうになりながら続けています(笑)。撮影中は大変なことが多いのですが、撮影が終わった後に「またやりたいなあ」と思えることが魅力ですね。以前、「『悔しい』と思うのは、好きなものに対してのものだから」と言われたことがあるのですが、演技をしていて「悔しい」と思うことがよくあるので、なんだかんだ言っても私は演技が好きなんだなあと思いました。
「楽しかった」という撮影の中でも、特に気に入っているシーンは?
やっぱりラストのコンクールで「あなたに」を大合唱するシーンや、「青い鳥」を歌っているシーンは好きです。ラストのシーンでは、「やっぱり歌っていいなあ」と改めて体感することができました。気がついたら、みんな歌いながら感動して泣いていました(笑)。尾崎豊さんの歌を合唱するシーンは、原曲を聞いた時よりも合唱になると迫力が増す感じがして「すごい!」と思いました。合唱のメンバーが、みんな感動して泣いてしまうぐらいリアルな表現ができたということが、とても嬉しかったです。

「今はいろいろなことができたらいいなぁと思います。よい現場や作品に関われたら嬉しいし、これまでに演じたことがない役も演じてみたいです。今回の現場でコメディの難しさを実感したので、コメディももっと勉強してみたいですね。
夏帆さんが考える、「合唱」の一番の魅力とは?
合唱は、一人ではなくてみんなで一緒に歌うっていうのが一番いいなぁと思いました。ひとりひとりの気持ちの変化で、同じ歌でも合唱した時の感じが全然違ってくるので、それがすごく面白かったですね。メンバーと仲良くなる前と、仲良くなった後では歌の感じが全く違っていました。練習期間は2カ月くらいだったのですが、短期間で歌の感じが変化したのは、やっぱり気持ちの変化なのかなあと思いました。
映画を観た方には、かすみや権藤のセリフにもあるように「合唱」を好きになってほしい、「合唱っていいな」と感じてもらえたら嬉しいです。これから新しく学校生活を始める人にも、合唱部に興味を持ってもらえたらいいなと思っています。

常に輝くような笑顔で、ゆっくりと言葉を選びながら丁寧に語ってくれた夏帆さん。「演じたことがない役も演じてみたい。もっと勉強したい」と話す彼女の今後の活躍が、ますます楽しみですね。合唱している時の「シャケ顔」をはじめ、合唱を通じてさまざまに変化していく夏帆さんの表情、合唱部のメンバーをはじめ薬師丸ひろこさんが披露する透明感のある歌声、ラストの大合唱シーン、どの場面も必見です!この春最高の「笑って泣ける」映画です。
映画「うた魂♪」は、4月5日よりピカデリー、伏見ミリオン座をはじめ全国でロードショー公開。


