10月から放送を開始しているNHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」。福井県小浜市を舞台に、主役の和田喜代美が大阪へ出て落語家を目指すというドラマに、エヌ・エー・シー 名古屋支社所属のタレント・宮嶋麻衣さんが、喜代美の親友「野口順子」役で出演しています!
主役の貫地谷しほりさんをはじめ、和久井映見さん、京本政樹さんなど一流の役者さんとともに、主人公の親友という重要な役に挑戦している宮嶋さん。毎回、新人とは思えない堂々とした演技を見せてくれます。そこで、名古屋タレントナビにも登録いただいている宮嶋さんに、タレナビ編集部が突撃取材を敢行。「ちりとてちん」撮影時のエピソードや、共演者の印象、今後の目標、目指す女優像、将来の夢などについてじっくり語っていただきました。
NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」出演、おめでとうございます。宮嶋さんが演じる「野口順子」役は、どのように決定したのですか?
もともとは「野口順子」役のオーディションがあったのではなく、「ヒロイン」のオーディションに参加しました。書類選考・数回のオーディション後、最終的に全国から13人が選ばれ、その中からヒロインと親友、ライバル役が決まりました。オーディションでは、「自分の母親について2分話して下さい」と言われたのですが、そこで母や家族に対する思いを熱く語りました。
私が演じている「野口順子」は、物語のヒロイン「和田喜代美」の親友で、マイナス思考な喜代美に毎回アドバイスをするという活発な役です。高校時代、人生の道に悩んでいる喜代美に、順子が「どーんと人生の真ん中歩いていったらええねん」とアドバイスをして、大阪へ出るきっかけを与えるという重要な役です。喜代美が大阪へ行った後も、なにかと順子に電話をかけてきて、何度も励ます役です。
ヒロインの人生を決める、かなり重要な役ですね。順子役に決まった時の気持ちは?
「えええ???!! 私?!オイオイ。」という感じでした(笑)。正直「まだ演技に自身が持てないのに私で大丈夫かな」と思いました。オーディションの時は、順子がどんなおいたちでどんな風にヒロインと関わっていくのかは、まだはっきりと告げられていませんでした。
では、順子役に決定した後、どのように役づくりを進めたのですか?
実は初めて台本を読んだ時、とてもしっくりきたんです。何か、「役が降ってきた」ような感じがしました。だから「役を作り込む」というより「素でいいな」と思いました。それでも最初は、頑張って親身にアドバイスするような演技をしていたのですが、監督に「いや。もっとめんどくさい感じの演技でいいよ」と言われたこともあって(笑)、お陰で肩の力を張らずに素で演じられているように感じています。それから、順子は魚屋食堂の娘なので、店ではいつも鯖を焼いているんですね。だから、私も毎日鯖を食べようと思いました(笑)。小浜で2週間くらい行われたロケでも、毎日焼き鯖を食べ続けて「ああ、こういう思いをして順子は育ってきたんだなあ」と思いながら、役を膨らませていきました。でも、順子は自分の性格に近いと思いましたが、将来も地元でどんと構えて、魚屋食堂を守って暮らすんだと思って生きている様子は、芯が通っていて素敵だなと思いました。
物語の舞台は福井県。方言を覚えるのは大変では?
福井弁はとても難しいと聞いていたので、撮影前に自分でも勉強しました。実際撮影に入ったら、どちらかというと関西弁に近い感じで、日常で使うような聞き慣れた言葉も多かったので安心しました。私は岐阜県恵那市の出身なのですが、岐阜の方言に似てわかりやすいところもあれば、やはり微妙にニュアンスが違うところもあって、変化をつけるのが難しかったです。
毎日方言指導の先生に教えていただき、台本がぐちゃぐちゃになるほど書き込みをして練習しました(笑)。共演者の皆さんは東京出身の方が多いので、方言に苦労されていました。
ヒロイン、和田喜代美役の貫地谷しほりさんについて
最初お会いした時は、貫地谷さん自身がわりとサバサバした性格の方でしたので、情けない性格の喜代美とずいぶん違うなという印象を受けました。でも、毎回役を完璧にこなす貫地谷さんを見て「やっぱり、さすがプロの女優さんだな」と思い、撮影が進むうちに貫地谷さんと喜代美の似ている部分も見えてきたので、「ぴったりの役だな」と思いました。
貫地谷さんと一緒に出演するシーンが多いのですが、撮影時は2人でシーンについて何度も打ち合わせをするのですか?
撮影中、弁当に入っていたへしこ(鯖に塩を振って糠漬けにしたもの。若狭地方の伝統料理)を見て、喜代美と順子が顔を見合わせて嫌な顔をするシーンがあり、その時は特に打ち合わせもしていないのに、本番でアイコンタクトをしただけでぴったりと演技が合ったことがありました。演技をする上で、2人の意思の疎通がとても大切なんだなあと感じました。
共演者の方で、特に「凄い!」と感じた方はいらっしゃいましたか?
喜代美のライバル「和田清海」役の佐藤めぐみさんと一緒に三味線の稽古をしているのですが、佐藤さんはとても頑張り屋さんで、撮影以外の時間もずっと練習していらっしゃるんですよね。能率の良い練習方法を試したり、役づくりにもとても熱心なので、凄いなあと感じています。「清海」という役にもぴったりだと思います。他には、私が三味線を持っていたら京本政樹さんがやってきて、私の三味線を使ってオリジナルの曲を弾き始めたので驚きました。とてもカッコ良かったです。
「落語家を目指す」というヒロイン像について 女性が落語家を目指すのは意外という感じがしますが、どう思われますか?
ドラマでは、喜代美のまわりの人はみな反対するのですが、順子は喜代美の性格も考慮した上で「合っているんじゃない?やったらええやん」とアドバイスします。でも、喜代美は優柔不断なので、まわりの人の意見に左右されて迷うんですけど、そこに順子が喝を入れて励まして行きます。でも、例えば私自身が友達に「落語家を目指そうと思う」と言われたら、ちょっと理解しがたくて戸惑うと思いますけど、否定はせずに「頑張って。舞台に出たら見せてね」と言うかもしれませんね。
演技についてとても真剣に語る宮嶋さん。小柄でキュートな外見からは想像できない、芯の強さを感じさせてくれます。
ところで、宮嶋さん自身は、小さな頃はどんな子どもだったのですが?
人と関わるのが苦手で、いつも人の後ろに隠れているような子でした。役者なんてとても無理で、自分と関係のない世界だと思っていました。でも、中学生の時に好きだったアニメがきっかけで、「声優」という職業を知りました。そこで「声優」に興味を持ったのですが、声優になるための方法を調べていたら、どうやらその前に「役者」にならなければいけないらしいと知ったのです。そこで、高校では演劇部に所属して、まず役者になるための演技を磨こうと思いました。高校を卒業後は演技を学ぶための専門学校に入り、学校へ行きつつ今の事務所に所属して少しずつ役者の仕事も始めました。
楽しかった仕事、大変だった仕事はどんな事?
どんな仕事でも難しいし、楽しくて刺激的だと感じています。まだ勉強しなくちゃいけない事が多いので、頑張らないといけないと思っています。一つの仕事が終わったら、次はもっとうまくできるようにと、常に上を目指していきたいです。
今後演じてみたい役、また宮嶋さんが目指す「役者像」とは?
妖怪の役をやってみたい(笑)。別に顔が見えていなくたっていいんです。声の出演や指先だけの出演でもいいし、作品を盛り上げる一人の「役者」として存在できればいいなと思っています。新しいことにはどんどん挑戦していきたいですね。あとは。。うーん。「タイタニック」のヒロイン、ローズ役(笑)。「ジャック!」とか言ってみたいです(笑)。ほかには、活発に動いたりセリフが多い役よりは、何も動かない静かな役を演じてみたいです。何も話さないのに存在感がある役というのは凄く魅力的だなあと思います。背中でものを語るような「喋らない女優」を目指したいです(笑)。
将来は、役者をしつつも子どもをきちんと育てている「肝っ玉母さん」になりたいんです。役者になりたいと思ったのは、「人として大きくなりたい」という思いがあったからです。いろいろな役を次々にこなしていく役者という職業は人として大きいと思いますし、私自身困難に立ち向かうのが好きなので、向いているんじゃないかなと思いました。「役者」という職業を通じて、人間としてもっと大きく成長したいと思っています。
目標とする役者さんはいますか?
吉永小百合さんです。上品で知的さがあり、女性らしくあたたかな役者になりたいです。
一番身近な存在では、(役者ではないですが)やはり母親ですね。母はとても感情豊かで可愛い人なんですが、私はわりと冷静な子どもでした(笑)。子どもの頃から、母が怒っている時の心境や傷ついている時の態度を客観的に見ていたので、その経験が役づくりをする時や演技の参考に役立っています。
宮嶋さんのプロフィールに書かれていた趣味は「歌うこと」。歌が好きだそうなのですが、今後歌手としての活動予定はありますか?
歌は好きですね。歌のレッスンも兼ねて一人でカラオケにも行きます。チャンスがあれば、歌のお仕事もしてみたいですね(笑)。
最後に「夢を探している人」にメッセージを
何でも、「続けていくこと」は大切なのですが、自分が楽しんでいないと続かないと思うんです。日常生活の中でも、面白いと思える何かを見つけることが大切なんじゃないかと思います。その何か一つの事を楽しみながら極めていく、続けていくことができれば、何かが見えてくるのではないかと思います。私自身、ずっと心掛けている事は、「怒らないこと」。誰かに怒られることも、自分へのアドバイスだと捉えています。単に「違うんだ」と反抗するのではなく、怒られたことについて考えて自分なりに答えを出して、相手に伝えることが大切だと思います。
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NHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」出演!宮嶋麻衣さん独占インタビュー



